おすすめのEC物流の代行業者比較5選!代行業者に依頼するメリットデメリットや選び方も解説

おすすめのEC物流の代行業者比較5選!代行業者に依頼するメリットデメリットや選び方も解説

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非対面・非接触での買い物は、コロナ禍以降ますますニーズが高まっています。ECサイトの利用者が増える一方で、商品の在庫管理・梱包・発送には各業者が多忙を極めているのが現状です。

そこでこの記事では、EC物流業務の内容や代行業者を選ぶポイントについて詳しく解説します。あわせて、代行業者に依頼するメリット・デメリットや、おすすめのEC代行業者5社も紹介しますのでぜひ参考にしてください。

EC物流とは

EC物流とは、EC事業により発生する物流システムを指します。ECとはelectric commerceの頭文字をとった略語で、インターネット上で商品やサービスの売買が行われる事業です。

近年では、パソコンやスマホ保有率の増加に伴い、ネットショッピングを利用した経験がある方も多いのではないでしょうか。

インターネット上で購入した商品は、ECサイト運営者が入荷・梱包・発送・配達をして顧客に届けますが、この一連の動きをEC物流といいます。

EC物流の基本的な業務

ひとことにEC物流といっても梱包・発送だけではありません。商品が顧客の手元に届くまでにさまざまな過程を経て配達されます。ここでは、EC物流の入荷から返品対応までの基本的な業務について紹介していきます。

入荷・検品

入荷と検品は、EC物流の業務の中でも重要な業務過程の1つです。入荷は、物流センターや物流倉庫に入荷した商品を管理倉庫内に移動させ、在庫に計上する作業です。

取り扱う商品数が多いECサイトでは、物流管理システムや倉庫管理システムを導入することで効率的に作業が進められます。

検品は、入荷伝票を確認して商品に間違いがないかをチェックする作業です。その際、商品の数量だけでなく商材の動作についても確認をしなければなりません。どちらも迅速かつ正確さが求められます。

棚入れ・商品保管

棚入れでは、倉庫に入荷した商品の種類や数量などを確認し、指定の在庫棚に格納します。その後、格納した商品のロケーションをシステムに正確に入力・計上して出荷の際にスムーズに作業が進むようにしておくのが商品保管です。

入荷した商品についてのデータが正しくシステムに反映されないと、商品が見つからなかったり、誤出荷の原因になったりとトラブルを招きかねません。

ピッキング

ピッキングとは、注文情報に基づき倉庫内にある商品を集める作業をいいます。

ピッキングでのミスは誤発送につながるため、慎重な作業が必要です。EC物流の現場では重要な作業の1つで、正確さとスピードの両方が求められます。

商品が素早く正確に顧客の手元に届くと、ECサイトの高評価につながります。そのため、EC物流を成功に導くには、ピッキング業務の効率化とスピードアップが必須です。

流通加工

流通加工の工程には以下のようなものがあります。

  • 値札やバーコードの貼り付け
  • ギフト用の梱包
  • 小分け梱包
  • 衣類のハンガー掛け
  • ガラスの裁断
  • 同一届け先の商品をまとめる

上記の他にもたくさんの作業があり、1つ1つを丁寧に行えば顧客の信頼度や満足度の向上につながります。質の高い流通加工のためには作業スペースや人員の確保が必要ですが、その分コストも増加するため、注意が必要です。

検品・梱包・発送

EC物流の最終段階として、梱包と発送があります。梱包をする際は、輸送により商品が破損するのを避けるために緩衝材で包み、事故のないよう心がけなければなりません。

同梱物に抜け落ちがないかどうかや出荷数・集荷先を確認し、最終的な検品が済んだら梱包し、配送シールを貼ります。

配送シールの貼り間違いは誤発送などの重大なミスにつながるため、配送先や配送日時の確認をし指定の配送業者に商品を受け渡すまでの業務には細心の注意が必要です。

返品対応

発送した商品は、返品される可能性がゼロではありません。返品になる理由としては、事業者・配送業者によるミスはもちろん、発送不可能であったり顧客都合であったりと理由はさまざまです。

事業者は、返金対応・代替商品の発送・返金不可のお知らせなどの対応をしなければなりません。いずれのパターンにしても顧客への対応が不十分な場合には、ECサイトに対する顧客満足度の低下につながってしまいます。

EC物流業務の課題


急激に成長を遂げてきたEC物流業界ですが、それだけに課題も山積みです。今後、ますます発展が予想されるEC物流の現場が抱える課題点について解説します。

在庫管理が複雑

顧客のニーズに対応するあまり取り扱う商品の数が多くなると、在庫管理業務はさらに複雑になっていきます。アパレル商品や家具などの色やサイズが異なるものや、食品であれば冷凍・冷蔵など保存方法が異なるものなどが一例です。

商品の在庫管理・商品管理・受注管理は、人の手により手書きやエクセル入力で管理しているところも少なくありません。

取り扱う商品の数が膨大になると、人為的なミスにより顧客満足度の低下や返品対応の増加につながる可能性が高くなります。

コストがかかる

EC事業の要となる物流業務にはさまざまなコストがかかります。以下に示したものが、物流業務にかかる主なコストの内訳です。

  • 物流倉庫内での人件費
  • 倉庫の賃料・土地代
  • 在庫管理に必要な設備・備品費用

物流コストが増大すると、売上が相殺されてしまうケースも少なくありません。節約より、生産性を向上させ利益の最大化を目指す方が得策です。

人材の確保が難しい

繁忙期と閑散期があるのは、実店舗でもECサイト事業でも同じです。繁忙期には人手不足になる事業所も多いのですが、安易に人員を増やすと閑散期に人件費がかさむといった事態が生じます。1年をとおして適切な人員を確保するのは、容易ではありません。

物流業務に精通したスタッフの確保が必須であるため、その場しのぎの人員調達ではスムーズな業務が期待できない点も理解しておく必要があります。

​​発送代行業者の種類


ECサイト事業の在庫管理・商品管理・人員確保の難しさから発送代行業者の利用を考える方も多いのではないでしょうか。発送代行には3PLとフルフィルメントの2タイプのサービスがあります。

3PLは「サードパーティー・ロジスティクス」を略した名称で、在庫管理やピッキング・発送など物流機能の全般を代行するサービスです。

一方フルフィルメントは、3PLが担う業務に加えて問い合わせ・返品交換・クレーム処理などバックヤード業務も担ってくれます。

物流業務のうち、どの工程を委託する必要があるのかを検討すると良いでしょう。

EC物流の代行業者に委託するメリット


EC物流業務を代行業者に依頼するメリットとしては、人材配置の効率化やコスト削減などがあげられます。ここでは、代行業者を利用するメリットについて詳しく解説します。

物流業務の人材を他へ回せる

EC物流業務では、クレーム対応や返品業務などにリソースを奪われがちです。人的ミスは短時間では改善しづらく、事業所にとって難題な課題です。しかし、クレーム対応や返品業務がおろそかになれば、顧客満足度も低下してしまいます。

代行業者を利用すれば、これまでクレーム対応や返品業務に追われていた人員を他の業務に回して、小規模な事業所でも本来の業務に集中することが可能です。効率的に人材を配置できるのは、EC物流外部に委託するメリットの1つといえます。

物流の品質が向上する

人材確保に余裕ができると人的ミスが減り、物流品質の向上が期待できます。

入荷管理・在庫管理・発送業務が滞りなく行えると、顧客から高評価がもらえ、リピート購入や新規顧客の獲得につながるかもしれません。

顧客は、商品が期日どおりに満足のいく状態で届くかどうかを不安に思っているものです。高い品質を維持した商品が届くとECサイトへの信頼性が増し、売上も向上するでしょう。

物流コストの削減につながる

物流代行業者を利用すると、繁忙期・閑散期に合わせて人件費や車両費などの増減をコントロールができることも大きなメリットです。

さらに、物流代行業者では、在庫管理も代行するため、商品を保管しておく倉庫の確保が必要ありません。併せて、在庫管理に必要なシステムや資材も不要になるため、固定費の大幅な削減が期待できます。

また、出荷数や配送先のデータをまとめるといった手間のかかる作業も、物流代行業者に丸投げできるのが魅力です。

EC物流の代行業者に委託するデメリット

メリットが多いと思われる物流代行業者の利用ですが、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのかを理解した上で、上手に物流代行業者を利用し売上アップを目指しましょう。

業務情報漏洩のリスクがある

配送業務を依頼するには、物流代行業者に顧客情報や商品情報を開示しなければなりません。特に顧客情報は、顧客の氏名・住所・電話番号などの重要な個人情報であるため、外部業者との共有には細心の注意が必要です。

万が一漏洩してしまうと、これまでの信頼を失い業績ダウンにつながりかねません。信頼できる代行業者を選ぶのはもちろん、セキュリティ対策の徹底が求められます。

ノウハウが蓄積されない

代行業者を利用すると、自社内で人材確保の必要がなく人材育成も不要です。スキルを持ったスタッフの確保ができるため、発送ミスは大幅に減らせるでしょう。

しかし、物流業務に必要なノウハウは蓄積されず、自社スタッフの育成もできないため、将来的に自社物流に切り替えたいと考えたときにゼロからのスタートになる可能性が高いです。

EC物流の代行業者を選ぶポイント


業務をスムーズにするためにも代行業者の利用は有効です。しかし、代行業者選びに失敗すると、コスト面やシステム体制が合わない場合も考えられます。ここでは、代行業者を選ぶ際に押さえておきたいポイントを紹介します。

EC物流の実績の有無

物流代行業者を利用する際は、顧客の満足度を高められる業者への依頼がポイントです。そのためには、実績豊富であることに重点を置き、満足のいくサービスが得られる業者を選びましょう。

急な出荷量の増加にも的確に対応できたり、迅速な発送業務ができたりといった専門スタッフを用意できる業者が理想です。

1日に最大何件の発送が可能なのかを調べておくことも、繁忙期の対応についての判断材料になります。

自社の商材に体制がマッチしているか

代行業者によって、取り扱う商品の得意・不得意は必ずあります。雑貨・アパレル・食品・家具など、自社で取り扱っている商材の管理を得意としている業者を選びましょう。

商材によっては温度管理や資格が必要なものがあります。あらかじめ商材の管理に必要な条件を提示しておくことも大切です。

また、梱包方法についてはコスト面だけでなく、環境面についても配慮しているなど、社会的ニーズに合ったサービスの提供をしている業者もあります。

柔軟な対応が可能か

季節ごとのイベントや繁忙期で業務が急増した際に、柔軟に対応してもらえるかどうかも確認しておきたいポイントです。イベントに適したギフトラッピングなどが可能であれば、より顧客満足度アップにつながるでしょう。

さらに、当日・翌日発送や休日の発送も可能な代行業者であれば、ライバル他社に負けないアピールポイントにもなります。

サポート体制

お届け先の変更があったり、配達途中でキャンセルの申し出があったりと、発送業務にはイレギュラー対応がつきものです。代行業者を選ぶ際は、どこまでサポートしてもらえるかをチェックしておくことも必要です。

また、商品が届かない・破損したなどのトラブルの際にどのようなサポートがあるのかも確認しておく必要があります。不測の事態にも手厚いサポートが受けられる代行業者がおすすめです。

おすすめのEC物流の代行業者比較5選!


チェックポイントや確認しておくべきことがわかっても、いざ代行業者を選ぶとなると迷う方が多いのではないでしょうか。ここでは、おすすめのEC物流代行業者を5社ピックアップし、それぞれの特徴について紹介します。

ウルロジ

引用元:ウルロジ公式HP

  • コストと作業ミスの削減を徹底追求したサービスの提供が可能
  • 業務フローの構築を物流のプロがサポート
  • フルフィルメント・3PLサービスに対応

事業の立ち上げから拡大までフェーズに合わせたサポートが可能で、大切な業務の基盤づくりを支援してくれます。受注から配送管理まで一連の全業務を任せられるのはもちろん、これまで面倒だったCVSデータのアップロード業務も代行してくれるため、業務量の大幅削減が可能です。

複数ショップサイトの受注管理や、受注後のキャンセル・誤った情報の修正・配送業者と連携した配送トラブル処理なども期待できるため、安定した業務に欠かせない心強いパートナーとなるでしょう。

スクロール360


引用元:スクロール360公式HP

  • 物流代行35年の実績あり
  • キャンペーンや一時的な大量受注にもスムーズに対応
  • 全国展開の物流センターの確保で災害時の分散出荷も可能

化粧品から許認可商材まで、幅広い商品に対応が可能です。通販に関わるすべてのフルフィルメント業務を任せられ、ワンストップで素早く問題解決に導いてくれます。

300社を超える導入実績をもとに培ったノウハウを集結させた通販システムは、事業規模に合わせたカスタマイズが可能で、理想の運用実現も夢ではありません。

マーケティングに関する相談もでき、新規顧客獲得・CRM構築・受発注業務管理の効率化など徹底したサポートが期待できます。

イー・ロジット


引用元:イー・ロジット

  • 受注処理からコンタクトセンター処理までワンストップで対応
  • 企業独自の作業にも対応可能
  • 自社SEが完全内製で制作したWMSを提供

2000年に創業して以来、1,700社を超えるクライアントにフルフィルメントサービスを提供してきた実績があります。顧客の満足度を第一に考え現場での改善を繰り返しているため、質の高い業務提供が期待できる上、365日稼働で土日祝日も休まず顧客への配送が可能です。

また、独自のBIシステムを導入し、稼働状況の可視化やコストの推移も正確に把握できるため、運用改善に頭を悩ませる必要がありません。

TOHAI

引用元:TOHAI

  • 在庫管理・発送が月々6,500円から利用可能
  • 倉庫も1坪単位で契約OK
  • 大手主要ショッピングモールにも対応

月々6,500円からとローコストで物流業務を委託できる点が魅力です。倉庫も1坪単位で契約できるため、季節ごとに変化する出荷数に合わせて倉庫数を調整すれば、無駄なコスト削減が実現します。

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手主要ショッピングモールに対応可能です。複数のショッピングカートのデータも一元管理が可能で、発送業務に手間取る心配がありません。また、複数の宅配業者と提携しており、特別料金で利用できるのも嬉しいポイントです。

トミーズコーポレーション


引用元:トミーズコーポレーション

  • アパレルに特化しており、複雑な単位での在庫管理が得意
  • 豊富なネットワークにより希望の人材派遣会社を紹介
  • ワンストップ物流業務を提供しコストと時間の削減をサポート

アパレル専門だからこそできる、多様なワンストップサービスが魅力です。通販物流サービスや事業者の希望に応じたデリバリーサービスはもちろん、商品加工も請け負うことが可能です。また、ハンガー保管・ケース保管・ピース保管などに対応しており、商品に合わせた保管スペースの提供が可能です。

20年におよぶアパレルに特化した物流実績により、独自カスタマイズした入出庫在庫管理システムを採用し、ミスのない物流の実現に努めている会社です。

まとめ


EC事業にとってスムーズな物流は、顧客の満足度にもつながる大切なポイントです。繁忙期・閑散期に関わらず安定した物流を提供するためには、物流の代行業者を利用するのも1つの方法ではないでしょうか。

自社の商品に適した信頼できる物流代行業者を選んで、安定した事業の構築・将来的な事業拡大に取り組んでください。

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