国として初の飲酒ガイドライン策定とノンアル飲料が貢献できそうなこと

国として初の飲酒ガイドライン策定とノンアル飲料が貢献できそうなこと

ノンアルコール飲料専門EC Beverich代表の木下です。

現在、国として初めての飲酒ガイドラインの策定が進められています。

ノンアル飲料がお役に立てることもありそうなので内容を紹介させていただきます。

前提:当社のスタンス

ガイドラインの紹介の前に改めて当社のミッション・スタンスを共有させてください。

Beverichや私は、お酒や飲酒を否定していません。

飲む人も飲まない・飲めない人にも多様な選択肢を提供したい、過度な飲酒による社会的な損失(医療費や事故、生産性の低下)を減らしたいという思いで事業を行っております。

お酒は美味しいですし、食事にも合う、コミュニケーションが円滑になるなど良い側面もたくさんあります。

一方で、過度な飲酒は身体的・精神的に悪影響がありますし、飲めないシチュエーションでも美味しい飲み物があれば良いなと思い、飲酒のリスクの発信や、ノンアル飲料の発掘・販売を行っております。

詳細は創業時の記事にも書いておりますのでよろしければこちらもお読みください。

国による初の飲酒ガイドラインの作成が進められている

アルコール健康障害対策基本法に基づき策定された『アルコール健康障害対策推進基本計画』の基本的施策として、飲酒に伴うリスクに関する知識の普及の推進を図るため、国民のそれぞれの状況に応じた適切な飲酒量・飲酒行動の判断に資する「飲酒ガイドライン」を作成することとされています。これを受け、学識経験者・実務者が参加する検討会が2022年10月から開始されています。

2023年11月の第5回検討会で、ガイドライン案が発表されました。

健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(案)

主に下記について書かれています。

アルコールの代謝と飲酒による身体等への影響について

  • アルコールがどのように代謝されるのか
  • 飲酒による身体等への影響
    • 年齢・性別による違い
      • 体内の水分量の違いでアルコール分解量が異なります。若い人より高齢者の方が、男性より女性の方が体内水分量が少ないです
    • 体質による違い
      • いわゆるお酒に強い人・弱い人
  • 過度な飲酒による悪影響

飲酒量(純アルコール量)について

  • 飲酒量の把握の仕方
    • どのくらい飲んだかを度数や杯数で把握されている方も多いと思いますが、計算で求められる純アルコール量に着目しながら飲酒量を把握すると良いです
    • お酒に含まれる純アルコール量 =お酒の量(ml)×アルコール度数(%)÷ 100 × 0.8(アルコールの比重)で求めらます
  • 飲酒量と健康リスク
    • 上記で求めた純アルコール量に対して、令和6年度から開始予定の健康日本 21(第三次)において、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」として、「1日当たりの純アルコール摂取量が男性 40g以上、女性20g以上」が示されています
    • 純アルコール量20gは瓶ビール1本なので、ジョッキビールを2,3杯飲むと40gに達します

飲酒に係る留意事項

  • 重要な禁止事項
    • 飲酒運転、20歳未満の飲酒、妊娠中・授乳中の飲酒、体質的にお酒が飲めない方の飲酒
  • 避けるべき飲酒等について
    • 一時多量飲酒
      • 一気飲みなど短時間の大量飲酒は急性アルコール中毒のリスクがあることは知られていますが、一回の飲酒機会で純アルコール量60g以上も避けるべきと述べられています。一回の飲み会でそのくらいは飲むことが多い気がします
    • 飲めない人への強要
      • 「飲酒を契機とした暴力や暴言などにつながらないように配慮しなければなりません。」とも書かれており、飲むと攻撃的になる人は控えてほしいなと思います
    • 不安や不眠を解消するための飲酒
      • 飲むと入眠しやすくなりますが、眠り自体は浅くなるのでトータルではマイナスだと思います。不安解消や入眠のための飲酒は習慣化しやすく、依存症のリスクも高めます
    • 飲酒中又は飲酒後における運動・入浴などの体に負担のかかる行動
      • 飲酒後のサウナや走るなどは控えましょう

健康に配慮した飲酒の仕方等について

  • 自らの飲酒状況を把握する
  • あらかじめ量を決めて飲酒をする
  • 飲酒前又は飲酒中に食事をとる
  • 飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲むなど、アルコールをゆっくり分解・吸収でき るようにする(水などを混ぜてアルコール度数を低くして飲酒をする、少しずつ飲酒する、アルコールの入っていない飲み物を選ぶなど)
  •  一週間のうち、飲酒をしない日を設ける(毎日飲み続けるといった継続しての飲酒を避ける)

ノンアルコール飲料が役に立てそうなこと

ノンアル飲料の流通・選択肢が増えることは、健康に配慮した飲酒の役に立つと思います。

空きっ腹にお酒は良くないと知られていますが、とはいえ乾杯したいし料理よりまずお酒が運ばれてくるしで、十分な量の食事をせずに飲み始める方は多いと思います。

そこで、一杯目をノンアルにすれば、食事と合わせながらアルコール摂取は控えることができます。その間にお腹に一定量の食事を入れてしまえば、2杯目以降お酒を飲んでも、空きっ腹に飲むより影響を小さくすることができます。お酒とそれ以外一杯ずつではなく一口ずつ交互に飲むくらい。

『飲酒の合間にお酒以外の飲み物を飲む』に関しても、ノンアル飲料であれば食事を楽しみながらアルコール摂取を抑えられます。お酒と一緒にノンアル飲料も注文して一緒に飲むなどもおすすめです。

『飲まない日を設ける』に関しても、飲まない日でも雰囲気を味わうためにノンアル飲料が役に立つのではないでしょうか。

お酒の性質とその悪影響を理解して、自身の飲酒状況を把握した上で末長くお酒が楽しめるように、ノンアル飲料も楽しんでいただければと思います。

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